京都在住のソロ・ギタリスト、ゆあさまさやさんのニュー・アルバムは、京都をテーマにした作品ばかりを京都で製作されたギター「小坂弦楽器工房のKS-50」を使用して京都のスタジオでレコーディングされたもの。
40年余り前に私が京都に住み始めた頃、京都の地名で「百万遍 (ひゃくまんべん)」の次に印象深かった地名であった「糺の森 (ただすのもり)」が遂にソロ・ギター・インスト曲の作品名になっているという、ごくシンプルな驚きと感動を受けたことを告発しなければならない。個人的には7曲目の「はんなり」から9曲目の「抜刀 (ばっとう)」までの流れが気に入って幾度も聴いている。
こういうアプローチで自らの立ち位置を確認し、実際にアルバムという形にまとめて地道に(しかも力強く)アピールしようと考え実行しているゆあさひんの姿は、インディーズ・ミュージシャンの鑑だという気がする。お1人でも多くの方にお聴き頂きたいと思う。
《 収録曲 》
01 Bloom
02 京さんぽ
03 舞桜
04 糺の森
05 百鬼夜行
06 嵐電にゆられて
07 はんなり
08 おとだま〜三条大橋をおもふ〜
09 抜刀
10 高瀬川
11 River