All 14 songs: 太陽風/ 鹿踊り/ 風の谷/ Elegy/ Mah-Jong Piece/ 猟虎と辣韮/ 多奈加亭の午後/ Harpoon/ 玉蜀黍/ 堂山町の夜は更けて/ 東方美人/ 檳椰樹の木陰/ 東方時空(Oriental Horizon)/ Bali/ ■『SOLAR WIND』のタブ譜。イサト・ファンの方はご存じの通り、『SOLAR WIND』は、もともと1994年に発表されたアルバム『太陽風』に収録された12曲すべてを新たにレコーディングし直し、「東方時空」と「Bali」との新曲2曲を追加して、2002年に新装リリースされたアルバムである。イサトさんがウェブ・サイトやライヴ・ステージでも明らかにされている通り『太陽風』での「作品は気に入っているけれど、アルバムでの演奏に100%満足していなかった」点を是正すべく、「納得のいくアルバムを残したい」という思いから再レコーディングされ、『太陽風』とは別の新たなアルバムという意味も含めてアルバム・タイトルを『SOLAR WIND』と変えてリリースされた訳なのだ。で、コレは、その『SOLAR WIND』のタブ譜である。イサトさん自身が『SOLAR WIND』に収録された各作品をイチから採譜し直したもので、台湾のアコギ・シーンのオピニオン・リーダーの1人であるファン・チア・ウェイ(黄家偉/Huang Chia-Wei)によって台湾のみで出版されたもの。日本版で発売される予定はない。
■蛇足: 台湾版といってもタブ譜の表記の仕方には変わりなくて、奏法の略号などは(例えば右手によるタッピングは「R.H.Tap.」という具合に)すべて英語表記の略号になっている。で、ギター奏法の略号が説明してあるページ「Performance Note(特殊技巧)」があるのだが、そこに載ってる中国語の説明がナカナカ面白い。「right hand」と「left hand」はそれぞれ「右手」と「左手」というように全く同じ漢字表記。「vibrato」は「揉音」で、「ヴィブラートは音を揉む事なのか」と妙に納得したり、「bend」は「推音」、「ghost note」は「鬼音符」、「slapping」は「左手刷弦」。「tapping」は「點弦」、「harmonics」は「泛音」となっていて何て発音するんだろうと興味津々って感じ。「body hitting (on body)」は「敲撃(琴身)」で、「down stroke(quickly)」は「向下刷(快速)」などと記載されている。