絶賛発売中です!!
全14曲収録。すべて住出さんの新しいオリジナル作品です。今スグご注文ください!!!
住出さんご自身の各曲に関するコメントは、下記URLのリンク先にアップされています。
http://www.masasumide.com/discography/img/comment23rd.pdf
《 収録曲 》
01 INDIGO SKY
02 ときめきの朝
03 弦風景
04 一歩づつ
05 KILLER EYES
06 旅人の詩
07 愛しい愛しいひと
08 ふたりだけの朝焼け
09 笑っていこうよ
10 JUST BECAUSE
11 エルちゃんとテニスボール
12 虹にたくした想い
13 MY LUCKY STAR
14 GA・MU・SHA・RA
《 住出勝則さんのニュー・アルバムについて 》 by POOH(プー横丁店主)
住出勝則さんのニュー・アルバム『弦風景』。23作目のソロ・アルバムだそうです。日々の経験や思いの「1年分」をファンの皆さんにご報告されるかのように、毎年アルバムを発表されていた住出さんが2年ぶりで新作をリリース。さぞや様々な感情が渦巻く、ある意味ヘヴィーな楽曲も含まれるのではないかと予想していた私ですが、そんな懸念は杞憂に終わりました。
全14曲、どのオリジナル作品も軽やかです。住出さん、年齢を経て益々軽やかになっていらっしゃるようです(笑)。
「年とった」「体力&健康作りの為に毎日散歩しています」「野菜中心の食生活を心掛けてます」などと老人モードの発言を日常的に述べられていますが、それらは全て「世間を欺くための作戦」、住出さん独特のユーモアと照れを交えた所作の1つではないかと愚考しておりますが、皆さんはいかがお考えでしょうか。
その軽やかさや明るさは、まず1曲目の「Indigo Sky」にも表れていて、見事にコントロールされた右手の技量があってこそと思わせる短いフレーズの中の緩急の付け方は、まさに「黄金の右手」と申し上げたいほど。この曲から「その日1日」を始めたくて、本作が届いてから毎日「朝イチでCDプレイヤーにかけるアルバム」になっています。
それは、2曲目の「ときめきの朝」で更に顕著で、スタンダードの2弦だけ半音下げた「EADGBbE」のチューニングで奏でられるフレーズの心地よい響き。とても軽やかです(キッパリ)。
アルバム・タイトル曲の3曲目「弦風景」のゆったりとした感じも良いですね。この感じ、大好きです。4曲目の「一歩づつ」では、住出さんの楽曲の特徴の1つである複数の弦をスライド・アップさせたフレーズを主メロに挟み、それにハンマリング・オンやブリング・オフのリックスを巧みに絡める、そのメロディーが心地よいですね。
ライトなファンキー風味が住出さんらしい「Killer Eye」、5弦と6弦を1音下げた「DGDGBE」チューニングで演奏される「旅人の詩」に続いてスタンダード・チューニングで奏でられる7曲目の「愛しい愛しいひと」と8曲目の「ふたりだけの朝焼け」、それに13曲目の「My Lucky Star」。こういう究極の美曲バラードを難なく創り出せてしまう住出勝則(a.k.a. Masa Sumide)というミュージシャンの作曲とアレンジ、そして「その楽曲」を誰よりも美しく弾き切ることのできるパフォーマンスの能力は、幾ら褒めても褒め過ぎる事はありません。凄いです、ホントに。
最も多感な中学1年生の頃に5歳年上の兄が買ってきたビートルズのシングル盤「I Want to Hold Your Hand(抱きしめたい)」を聴いて衝撃を受け、その結果10年後にはレコード店を始めるに至りました私ですので、リアルタイムで経験したビートルズの楽曲はDNAレベルで染み付いているのかも知れません。そんな私が9曲目の「笑っていこうよ」を聴けば、最初の音5つでビートルズの「When I'm Sixty-Four」を思い浮かべてしまうのは、ある意味で仕方がないこと。
そして、2013年にLJことローレンス・ジュバー(元ポール・マッカートニー&ウィングス)と一緒にビートルズの楽曲を弾きまくるジャパン・ツアーを行い、オフ・ステージではビートルズ談義に花を咲かせた住出さんもDNAレベルでビートルズの音楽的遺産の「恩恵」に与っているプロ・ミュージシャンであった事を再確認したような気がして嬉しくなってしまいました。でも、勿論「6音目から全然違う曲」ですからね。皆さん誤解なさいませんように。
10曲目以降の作品は全てスタンダード・チューニングで演奏されていますが、スウィング調の「Just Because」、アルバムの裏ジャケットにイラストで描かれている住出さんがオーストラリア在住時に飼っておられた愛犬エルとの思い出に捧げられた「エルちゃんとテニスボール」、アップ・テンポの3拍子バラード曲「虹にたくした想い」と続きます。
そして、アルバムの最後を飾る14曲目「GA.MU.SHA.RA」は、住出さんが最初に「カッコいい!!」と思った海外アーティスト、ヴェンチャーズのテケテケ・サウンドから始まる、ソロ・ギター演奏ながらロック・バンドの中でギターをガムシャラ (GA.MU.SHA.RA)に弾きまくる住出さんの雄姿が目に浮かぶ楽曲。これからも「我武者羅」に攻めの姿勢で「ソロ・ギター音楽の道を突っ走りますよ」という住出さんの宣言を込めた曲なのかも知れません。
さあ、まだお聴きでない皆さん、現在のマサ・スミデの充実ぶりを示すに充分な2年ぶりのニュー・アルバム『弦風景』、いかがでしょうか。全面的にお薦め致します。是非お聴きになってください。