All 16 songs: Here Comes the Sun/ Stop, in the Name of Love/ Carolan's Concerto/ Sad Eyes*/ Ashokan Farewell*/ The Shearing's Not for You/ Bogie's Bonny Belle*/ Mist〜Covered Mountains of Home*/ The Lea Rig*/ Bridget Cruise, 3d Air*/ George Brabazon, 3d Air/ Mo Giolla Mear*/ Medicine Bow*/ Carolan's Receipt〜Morgan Magan/ High Ground/ Let All Mortal Flesh Keep Silence/ West Virginia Moon*/ [*印は他のミュージシャン参加曲。それ以外はソロ・ギター] ■エル・マクミーンの通算7作目。前作のライヴ盤『LIVE』リリース後、1年足らずでスタジオ作を発表するあたり、彼の最近の意欲的な活動ぶりが窺える。エル・マクミーンというと、アイリッシュ/ケルティックの作品をフィンガースタイル・ギターにアレンジして演奏するギタリストとして有名だったし、実際「アイリッシュ」とか「ケルティック」という言葉がタイトルに含まれるアルバムや教則ビデオも多く発表していた。そして、本作でもオカロラン作品やジェイ・アンガー作の名曲「アショカン・フェアウェル」なども収められているのだが、本作の収録作品で特筆しておきたいのは「Here Comes the Sun」と「Stop, in the Name of Love」の2曲。「Here Comes the Sun」は言わずと知れたビートルズ作品だが、彼はリック・ラスキンがフィンガースタイル・ギターにアレンジした録音を聴いて深い感銘を受け、レパートリーにしたいと思ったとの事。又、「Stop, in the Name of Love」はダイアナ・ロス率いるシュープリ−ムスが1960年代に歌って大ヒットした軽快なR&B/ポップ・ナンバーですが、この曲のメロディの中に悲しいバラッドを感じとり、スローなテンポでプレイする事によって新たなギター・インスト作品として蘇らせる事に成功している。他にも、ブルース・スプリングスティーンの「Sad Eyes」や唯一のヴォーカル作品「West Virginia Moon」も味わい深いものがある。是非お聴き頂きたい。